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2025年12月09日

世界最大級の睡眠学会「SLEEP 2025」にて、睡眠自動判定に関する研究成果を発表

〜 高品質な学習データにより、検査技師と同等精度のモデルを実現 〜



株式会社NTTデータCCS(本社:東京都品川区、代表取締役社長:新井 健太郎)の社員・藤田修平が参画する研究チームが、米国シアトルで開催された世界最大級の睡眠学会「SLEEP 2025(第39回 Associated Professional Sleep Societies 年次学会)」において、睡眠段階・覚醒反応・呼吸イベントの自動判定モデルに関する研究成果を発表しました。


本研究は、東京大学発の睡眠テックスタートアップである株式会社ACCELStars(本社:福岡県久留米市、代表取締役:宮原 禎)と久留米大学の共同研究として実施されたものです。


発表概要

発表タイトル

Simplified ML Models for Auto-Scoring Sleep Stages and Event-Based Detection of Arousals and Respiratory Events: Evaluation with Expert Consensus
(日本語訳:睡眠段階の自動スコアリングと覚醒および呼吸イベントのイベントベース検出のためのシンプルなMLモデル:専門家の合意による評価)


発表者(共著者)

兼田 充1、大垣 翔1、野原 友幸1、大迫 直志1、藤田 修平1、八木 朝子2、緒方 貴紀1
1. 株式会社ACCELStars、2. 久留米大学


研究内容と成果

本研究では、ポリソムノグラフィー(PSG)データを用い、4名の検査技師が事前に判定基準を統一して作成した高品質な学習データを活用。睡眠段階・覚醒反応・呼吸イベントを自動判定する機械学習モデルを構築しました。
モデルの性能は、検査技師間の一致率と同等の精度を達成。また、先行研究で用いられる深層学習モデルと比較しても優れた結果を示し、学習データの品質がモデル精度に大きく寄与することを実証しました。


本研究の主なポイントは以下のとおりです。


  • ・検査技師4名による統一基準のもと、高品質なPSGデータを作成
  • ・睡眠段階・覚醒反応・呼吸イベントのすべてで高精度な判定モデルを開発
  • ・モデルの精度が検査技師間の一致度と同等であることを確認
  • ・高品質なデータづくりの重要性を定量的に示唆

「SLEEP 2025」について

「SLEEP」は、米国睡眠医学会(AASM)および米国睡眠研究学会(SRS)が共同設立した米国睡眠関連専門学会連合(APSS:Associated Professional Sleep Societies, LLC)が主催する、世界最大級の睡眠医学・睡眠科学に関する国際学会です。
第39回目となる本年は、2025年6月8日〜11日に米国ワシントン州シアトルにて開催され、世界中の臨床医・研究者・産業関係者が集いました。


NTTデータCCSとは

海底から宇宙まで。当社は創業以来、多様な領域でITサービスを届けてきました。構想から実装まで一貫して手がける開発力を強みに、お客様の理想に寄り添いながら、技術でこたえ、変化の先をともに描く。誠実に、まっすぐに。それが、私たちNTTデータCCSです。


  • ・会社名:株式会社NTTデータCCS
  • ・本社所在地:〒140-0002 東京都品川区東品川4丁目12番1号 品川シーサイドサウスタワー
  • ・会社設立:1970年4月
  • ・資本金:3億3000万円
  • ・代表取締役社長:新井 健太郎
  • ・URL:https://www.nttdata-ccs.co.jp/

本件に関するお問い合わせ先

株式会社NTTデータCCS

経営企画部 ブランディングチーム

淺川、阿部

Mail: ccs_pr@hml.nttdata-ccs.co.jp