個々の武器を持ち寄り、
組織の強みに

住宅メーカーや化学メーカーなど、暮らしに密着した企業様のシステムの保守・開発を担う生活基盤システム部。10年にわたってお客様先に常駐し、同じ目線でシステムの保守・開発に当たってきた髙尾部長に、同部が果たす役割と、あるべき姿について語っていただきました。

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高尾 信宏さん

ビジネスソリューション事業本部
社会・科学システム事業部
生活基盤システム部 部長(当時)

高尾 信宏

Nobuhiro Takao

1995年入社。1年目からジャパンエナジー知多製油所で社外勤務を経験し、1997年、ビジネスシステム部へ異動後は、Webシステムの開発などを通じてキャリアを重ねる。2006年からは約10年間はお客様先で多くのシステム開発・保守に携わり、2017年より現職。

これまでの経歴と、現在のお仕事について教えてください。

生活基盤システム部は名前の通り生活に密着した分野でお客様のシステム開発および運用を支援しています。「作って終わり」ではなく、「作ったところから全てが始まる仕事」で、運用を開始したシステムについて、お客様の声を基に改善しながら運用していくのが特徴です。どちらかといえば新規開発より保守の配分が大きいです。私自身も2006年頃から化学メーカー様に常駐して、保守をしながら毎年新しいシステムを開発してきました。自分が手がけたシステムが長く使われ続けているので、仕事の成果を目で見ることができるのがやりがいでした。現在は生活基盤システム部の部長として、組織の運営やリーダーの育成を進めています。

“作って終わり”
ではなく、
“作ったところから
全てが始まる仕事”

高尾 信宏さん

NTTデータCCSの印象について教えてください。

入社する前は黙々とシステム開発に当たっている印象でしたが、実際には想像以上に人と話す機会が多くて驚きました。さまざまな個性と技術を持つ面々が集まって打ち合わせをして、方向性を決め担当領域で力を振るっています。仲間と話し合いながら物を作っていく風土は、今はもちろん、これからも変わることはないと思っています。

お仕事に当たる上でのやりがいは何ですか?

やはり、お客様や周りに評価してもらえることですね。10年常駐したお客様先とは今もお付き合いさせていただいていて、私がプロジェクトマネージャーだった当時のご担当は役員になられています。お互いの立場や担当業務が変わり、かつてのように毎日顔を合わせることはありませんが、それでも会ってお話しする機会は定期的に設けていて、常駐を始めた頃に「10年と言わず、15年はうちの仕事を担当し続けてほしい」と言われたことを懐かしく思い出します。その方はもう定年退職が近いのですが、「やるのならとことん付き合え」と言っていただけたので、何が何でも期待に応えようと、覚悟を決めた事を今でも覚えています。
現在は組織を管掌する立場なので、プロジェクトが実を結んだときや、組織の環境・風土改善の取り組みが効果を生んだときにやりがいを感じます。特にうれしいのが、メンバーが「この仕事をしてよかったです」と言ってくれたとき。自分もエンジニアだったので、手を動かしてものづくりをしたい欲求はあるのですが、最近はそれ以上に、働きやすい風土を整えて周囲に笑顔が増えることに喜びを感じています。

組織の成長に向けて取り組んでおられることがあれば教えてください。

個人的に力を入れているのが、社内業務と働き方の見直しです。RPAを導入したり、最近利用が始まったシェアオフィスを率先して活用し、メンバーの利用拡大を促しています。マンパワーに限りがある以上、RPAの活用や働き方の見直しを通じて補強を図ることは不可欠。さらにその知見をお客様に展開することで、お悩みの解決にも協力できると考えています。

高尾 信宏さん

力を入れているのは、
社内業務と
働き方の見直し

また、その一方で、定期的に部会を設定するなどして、部内のコミュニケーション活性化を図っています。プロジェクトメンバー同士のコミュニケーションは活発なのですが、生活基盤システム部ではお客様先へ常駐しているメンバーが多いので、全体の交流の機会が失われてしまいがちです。仕事をする上で一番大事なのは、やはりコミュニケーション。困ったときこそコミュニケーションを取ってお互い相談し、解決策を見つけることが重要ですが、そのためには日頃からお互いのことを知り、思い合うことが大切だと思っています。

メンバーに期待することを教えてください。

働く環境・風土の整備に向けてさまざまな施策を進めている一方で、私はメンバーにあまり「あれをやれ」「これをやれ」と言わないように心掛けています。それは、困難に遭遇しても自分たちで乗り越えていけるように、自分の意志を持ってほしいからです。NTTデータCCSにいろんな人がいることは先ほども話した通りですが、それぞれが自律することで、多様性が武器になります。そして、その武器を持ち寄ることが、NTTデータCCSならではの強みになると考えています。この強みを研ぎ澄ますためにも、皆さんには、得意分野を磨くとともにコミュニケーションを取り合って、個の力を組織の力に変えていってほしいと思います。

髙尾さんの夢を聞かせてください。

夢と呼ぶほど大げさなものではありませんが、メンバー全員が楽しく働ける職場にしたいですね。みんなが楽しく働くことで、家族や友人、そして地域など、メンバーの身近な人にも喜びが広がっていけばいいな、と考えています。

私にとっての経営理念

今の地位に安住するのではなく、常に新しいことに挑戦していく気概が重要

「自由闊達な気風を大切にする」という理念は、もう根付いていると思います。その他で特に強い共感を抱くのが「技術力、創造力は一流を目指す」。世の中が変化し続けるなかで、NTTデータCCSがこれまで生き延びてこられたのは、新しいことに挑戦する過程で少しずつ技術力を高め、一流を目指し続けてきたからだと思います。だから、今の地位に安住するのではなく、常に新しいことに挑戦していく気概が重要だと感じています。

お客様へのメッセージ

これからも、一緒に進化・成長していきましょう。

お付き合いが長いお客様が多いので、お客様には「これからもどうぞよろしくお願いします」というメッセージをお伝えしたいです。もちろんそれは、ただ長くお付き合いしたいだけではありません。同じことを続けるだけでは変化に対応できないので、日々進歩しなければと考えています。そのために重要なのが、お客様がどんな課題に直面しているかを読み取って、解決方法を一緒に考えることです。「一緒に成長していきましょう」という思いを込めつつ、これからもどうぞよろしくお願いします。