ITシステムを機能させる基盤となるシステム(ITインフラ)などを担うシステム基盤部。トップを務めるのは、長年にわたりNTTデータで基盤分野のキャリアを重ねてきた矢野部長です。同部が果たす役割、そして今後目指す方向について語っていただきました。
システム基盤部は、ITインフラの設計・構築・運用・保守を行う「ITインフラグループ」と、データセンターを拠点としてサービス提供を行う「データセンターグループ」、PCやプリンターなどのユーザ問合せなどユーザをサポートする「OAサポートグループ」の3つのグループから成ります。
部長である私は、部としての事業計画を策定し、それが正しく実施できているかを管理することが主な仕事。お客様のニーズを捉え、それにどう応えるか、そのためにはどんな人材育成が必要かを考え、一つ一つ実行に移しています。
みんなで一緒になってゴールを目指し、助け合いながら前進していく一体感と、ゴールしたときの達成感ですね。私がエンジニアだった頃は「プロジェクトの成功」だった「ゴール」が、今は「システム基盤部の成長」とそれを通じた会社への貢献に変わりましたが、チームだからこそ得られる一体感や達成感がモチベーションになっているのは変わりません。
加えて、誰かが用意したミッションに挑むのではなく、ミッションそのものを考えていけることも魅力です。お客様が抱えるさまざまな課題に対して、どのようにアプローチするかを考え、それを実現させる。責任重大ではありますが、自分が考えたアイデアをチームのみんなと共有し、一丸となって取り組んでいけることはすばらしい体験なので、いつもワクワクしながら取り組んでいます。
「安定」と「革新」、2つの顔を持っていることが大きな特徴ですね。どちらかと言うとエネルギー・資源ソリューション事業本部(以下、ES事業本部)はJXTGグループ(現・ENEOSグループ)の業務サポートなどの安定的な事業を得意とし、ビジネスソリューション事業本部(以下、BS事業本部)は一般企業やコンシューマを対象とする革新的なシステムやアプリを提供。この両輪が支え合うことで、目まぐるしく変化する市場の中で着実な成長を遂げてきたのだと思います。
私たちシステム基盤部はES事業本部に属しており、「縁の下の力持ち」としてお客様を支える仕事が中心。一方で、課題を「IT技術を使ってどう解決するか」を自ら考え、実行できる自由度の高いチームでもあります。意欲のあるエンジニアにとっては、すごく面白い環境だと思いますね。
近年、システム基盤部はJXTGグループ(現・ENEOSグループ)だけでなく、BS事業本部と連携して一般企業に向けたサービス展開も行うようになってきました。自動車業界など、今までお付き合いのなかったお客様との新しい挑戦が始まっています。企業のカルチャーもシステム基盤のあり方も従来とは異なる中で、求められるサービス品質を確保し、期待にきちんと応えられる組織としてレベルアップを図っていくことが今の目標。そして、関わったすべてのお客様から「システム基盤はNTTデータCCSに任せておけば大丈夫」と言っていただけるようになることが今の夢です。
私が経営理念の中で最も重要だと考えているのが、一番最初に挙げられている「自由闊達な気風を大切にする」こと。上下関係にとらわれず意見を出し合い、互いにそれを尊重する文化が根付いていることは「NTTデータCCSらしさ」の源であり、以下に続く「技術力、想像力は一流を目指す」「最高のサービスを提供する」「社会に貢献する」ためのベースとなるものだと思います。意欲があれば任せてもらえる部分も大きいので、働いている人間としてはやりがいが感じられますし、お客様にとってもレスポンスのスピードが早いというメリットがある。組織の成長によってこうした風通しの良さが失われないよう、意見交換しやすい環境を整えたり、議論の下地となる知識の習得を促すことも管理職である自分の役割だと考えています。
50年近くにわたって培ってきた技術は当社のサービスの要であり、また次々に登場する新技術についても積極的に学び、取り入れていきますが、それらはあくまでツールにすぎません。私たちが大切にしてきたのはお客様のニーズに寄り添い、的確に課題を解決する存在になれること。今後もその姿勢は変わりません。文字通りお客様のITシステムの基盤を担う責任を胸に、ご満足いただけるサービスを提供していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。